「鳩時計 push me pull you 澄 敬一の仕事」 展

2008年8月7日(木)〜9月7日(日)

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澄敬一の初の展示会を、CLASKA ギャラリー&ショップ "ドー"にて行います。
彼はかつて、海外のデザイナーのユーズドの椅子や照明に、アートブック、まるでアルテ・ポヴェーラや
アヴァンギャルドの作品のような壊れたものを再構成した道具や、東京湾に打ち上げられたバウハウスデザイン
カトラリーなどを扱った小さなお店、「プッシュ・ミー・プル・ユー」を池尻大橋に立ち上げ、東京中のアート、
デザイン、ファッションなどの著名なクリエイター達を魅了するひとつのスタイルを確立しました。
数年後活動の拠点を移した後、昨年末にはグラフィックデザイナー山口信博監修のもと、パートナーの
松澤紀美子との仕事を集めた「1x1=2 二人の仕事」を出版し、考え方や世界観を一つの本にまとめます。 
こうした澄敬一が創りだす空間とオブジェは、今も様々なクリエイターを魅了し続けています。

今回の展示会では、文字盤のない「鳩時計」をはじめ、「20面体照明」「掃除機アコーディオン」
「小さな古机」「水道蛇口付き長テーブル」「サドル枕」など、古い道具や材料を組み立ててできた
オブジェを更に構成し、ギャラリー内に仮想の家=「機能の集合の場」を登場させます。
道具という域を超え一つ一つに思想が込められたアート性の高い作品の紹介と、彼の空間演出を
体感していただくまたとない機会です。みなさまに澄敬一の世界と仕事の全貌をご覧いただきます。


澄 敬一(すみ けいいち)
1964年函館市生まれ。父はトラピスチヌ女子修道院の修繕、増改築などを手掛ける工務店を経営。
18歳で上京後、早稲田大学理工学部建築専門学校へ入学。在学中はトルコなど欧州の建築見学旅
に出かける。設計事務所に3年間勤務したのち退社。10年近くビルの窓拭きをする傍らヨーロッパなどを
度々訪れる。
2002年池尻大橋に自ら内装したインテリアショップ「push me pull you」をオープン。同時に内装仕事も手掛け始める。
ファッションブランドの店舗「Vetement」 (ヴェットモン) 南青山店、
ギャラリー「La Galerie des Nakamura」 (ラ・ガルリ・デ・ナカムラ)、セレクトショップ
「Haberdashery」(ハバダシュリー)、ギャラリー&スタジオ「Lion Building」(ライオンビル)など。
2005年「push me pull you」を閉店後、パートナーである元「petit cul」(プティ・キュ)オーナー
松澤紀美子と共に早稲田鶴巻町へ生活と仕事の場を移転。2007年12月「1x1=2 二人の仕事」 
著者:澄 敬一 × 松澤紀美子 出版:ラトルズ アート・ディレクター:山口信博 監修