CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店では、「push me pull you 澄敬一の仕事」展が始まりました。
2008年の「鳩時計 澄敬一の仕事」展に続き、2回目となる澄敬一さんの展覧会。今回は、完成したばかりの作品集「push me pull you」やその制作の過程を紹介する作品のほか、これまで澄さんが長年に渡り生み出してきた作品の数々が並びました。こちらのブログでは、その一部をご紹介します。
15年余りにわたって、澄さんの仕事を見てきたグラフィックデザイナー の山口信博さん。2007年に出版された、澄さんとパートナーの松澤紀美子さんとの仕事を集めた「1x1=2 二人の仕事」に続き、今回の作品集も山口さんのアートディレションによって完成しました。
かつて澄さんが池尻大橋に構えていたお店「push me pull you」の名前を冠した作品集。本展で展示中のものを中心に70点以上の作品が収録された、大充実の内容です。ロサンゼルスのTORTOISE によって1,000部限定で発行されました。
表紙の表と裏にチップボール紙という芯紙を貼り付けた「ドイツ装」で、題箋には特殊な凸の版と凹の版でタイトルを押しています。
よく見ると「push」と「you」は表紙外側から押された形で、「pull」「me」はこちらに引っ張られており、全体として不思議な立体感。仕様にもこだわりと遊び心が感じられます。
また、今回の展示に合わせて、本好きの澄さんと一緒にドー オリジナルで「書見台」を作りました。
こちらは販売商品ですので、お買い求めいただけます。お気に入りの本の好きなページで、フォトブックからその日の気分の写真を選んで。シンプルな作りで本をやさしく開き、支えます。杉とブナの木を組み合わせて作られており、1点ずつ異なる色合いや表情も魅力です。
今回の展覧会では「キリン」と「トルソー」のオブジェも販売しています。
澄さんのアイディアと作品をベースに作られたオブジェを、ぜひご自宅でもお愉しみください。
「鳩時計」
「鉛筆ホルダー」「本棚充填機」など
古い道具や材料を組み立てて、また再構築して、澄さんならではのウィットとエスプリを吹き込んだ作品がこのほかにも多数並びました。
「サドルベット」
「引出し付き椀」など
「救急箱ピアノ」
昔から馴染みの作品も、どこかに手が加えられていたり、実は新しく作られていたりするとのこと。これだけの作品が集まっても尚、現在拠点とされている早稲田のアトリエにはまだまだ作品があるというから驚きです。
作品に付けられたキャプションも、すべて澄さんが考えられたもの。その言葉からは発想の過程を垣間見れるとともに、アート性の高い作品に親しみと懐かしみを与えてくれます。
会期は3月5日(日) 3月20日(月祝) まで。澄敬一の仕事を、ぜひ直接会場でお確かめください。
[会場]CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店(CLASKA 2F)
[会期]2017年2月11日(土)~3月20日(月祝) 11:00~19:00 *ご好評につき会期を延長しました。
[協力]TORTOISE
CLASKA ONLINE SHOP でも、作品集や書見台などのアイテムをお求めいただけるようになりました。
> CLASKA ONLINE SHOP 特集「push me pull you 澄敬一の仕事」
【トークショー】
澄敬一 × 山口信博(グラフィックデザイナー)
[日時]2月26日(日) 15:00~ 無料・ご予約優先
[ご予約]ドー 本店 店頭またはお電話にて承ります Tel:03-3719-8124
※ご予約が定員に達したため受付を終了させていただきました。