1日目のワークショップ「おいしいごはんの炊き方の会」のレポートに続き、2日目の「桶作りの会」の模様をレポートいたします。「桶作りの会」では、司製樽の原田啓司さん、ゆかい社中そらぐみの池上芽衣さんを講師にお招きし、参加者のみなさまに22㎝の桶のたがを締めていただきました。
たがに使用するのは、時間の経過とともに美しい飴色に変化する真竹。司製樽の工房がある徳島県阿南市は、たけのこの産地としても有名な地域です。
まずはたがとなる竹を3本選び、その長い長い竹を1本ずつ編んでいきます。桶の円周に合わせて編んでいたはずが、いつのまにか広がってしまったり手順がわからなくなってしまったりと、はじめはみなさま悪戦苦闘のようす。原田さんに教わりながら、「口輪」と呼ばれる桶のいちばん上にくるたがを編み上げます。
たがが編み上がったら、木槌を使い、たがを締めていきます。木槌を叩く、小気味よい音が響きます。
「口輪」が締まったら、2本目の「底持ち」、3本目の「泣き輪」を編み上げ締めていきます。この「泣き輪」という名称は、締めるのに泣きたいほど苦労することからこう呼ばれるようになったそう。参加者のみなさまの手つきも、2本目、3本目と本数を重ねるごとにだんだんと様になってきていました。
すべてのたがが締め込まれた桶たち。このあと原田さんが工房に持ち帰り、底板をはめてくださってできあがりです。ワークショップのあとはお茶とお菓子でひと息つきながら、原田さん、池上さんとの質疑応答タイム。桶の歴史やおひつの魅力など、興味深いおはなしをたくさん聞くことができました。
できあがった桶が届くのは約1ヶ月後。参加者のみなさまはたのしみにお待ちくださいね。原田さん、池上さん、どうもありがとうございました!